院長コラム

2014年11月20日 木曜日

SAFE

いま、歯科は過当競争にさらされています。
経営が成り立っていない病院は大変です。
そんな状況で自費診療のインプラントに手を出さざるをえない。
しかし、そのインプラントも価格競争にさらされています。ネットで調べれば分かる通り激安がたくさんあります。
例えば当院のインプラントシステムは世界の一流ブランドしか使いませんが、それでは到底材料費が出ない価格設定です。大量仕入れとか、信頼のある日本製、、とか売れそうな言動を羅列していますが、現実は少し微妙です。患者さんにとっては価格破壊は一見朗報ですが、技術と製品に信頼性はあるのでしょうか?トラブルは数年後も起こり続けます。
私の衣服や個人的趣味グッズなら、やすくていい物とか、話題沸騰中のはやりもの(すぐにすたっても気にならない)でも全然いいのですが、人の体に埋め込む物です。歴史とエビデンス(確証)がある一流品しか私は使いません。

こんな背景もあって世の中にはインプラントトラブルが続出し、社会問題になっています。

インプラントはいい物です。
入れ歯より便利ですよ、とか分かりやすいメリットも当然ありますが、周りの歯を削らない、周りの歯への負担を減らす、よって口の中の噛み合わせが崩壊するのを止めることができる、すばらしい人工臓器です。
このメリットを患者さんは選択肢として考えることもなく、風評に惑わされて、拒否されてしまいますことはインプラントや噛み合わせの講師等をする私にとっては悲しいことです。

前歯のインプラントは高度な知識と技術が必要です。患者さんに行う以上自分がされてもいいと思う治療でないといけないと考えて自分の左上前歯は抜歯の必要はなかったのですが、インプラントにしました。



まず、歯科医師に正しい治療を広めよう。トラブル症例から学ぼう!と芦屋の有名な野阪泰弘先生と二人で発案した勉強会がSAFEです。
トラブル体験を共有して安全なインプラント治療を広めよう。
という趣旨で3年半、関西の超有名なインプラントの先生20-30名で勉強会をしてきました。

この7月16日そのSAFEの第一回総会を行われました。
なんと歯科医師450名ほどが講演を聴きに来られました。注目されています。
オープニングのプレゼンをしました。新しい試みで、大人数で、私、久しぶりにちょっと緊張しました(笑)



これからもこのような取り組みを続けていきます。
私たちのように、経営優先ではなく、安心安全のインプラントを真面目に行っていることを社会に認知してもらえるようにもがんばっていきたいと思います。それは歯科界のためでもあると同時に患者さんのためと思っています。

投稿者 米澤歯科醫院